農園の理念
『伝えよう!』 自然の雄大さ・農業の大切さ・本物の味
『共に学ぼう!』人生の豊かさを
体験学習農園キウイフルーツカントリーJapanの歴史
静岡県掛川市の小高い丘に広がる「キウイフルーツカントリーJapan」は、約10ヘクタールの広さを誇る、日本で最も歴史あるキウイ観光農園のひとつです。

園長:平野正俊
園長・平野正俊は、もともとみかんとお茶の専業農家でした。
農薬に頼らず、味にこだわった栽培を続けていましたが、どれだけ努力しても、市場では価格でしか評価されないという現実に強い課題意識を抱くようになります。
「本当に価値ある農産物を、きちんと伝え、正当に届けたい」――この想いが、挑戦の原点でした。

~ はじまりは、スプーン1杯のキウイの種 ~
そんな中、1976年に訪れたアメリカ・カリフォルニアの果樹研究所で、キウイとみかんが同じ環境で育つことを知り、可能性を感じます。
研究者の協力を得てキウイのスプーン一杯の種を分けてもらい、正式な許可を得て日本に持ち帰り、掛川の地でキウイ栽培を始めました。
日本で、情熱を持って農業をやるためには、既存の体質に縛られない新しい何かが必要だった。キウイをやろう。 好奇心と、意地と、新しいことへのチャレンジ精神。 種を大事に育て上げ、今では80種類1500本、50種類以上の新品種を開発する、日本最大級のキウイ農園になった。

~ 体験学習の農園である意味 ~
園長の妻であり栄養士でもある平野常代は、世界の子どもたちと比べて、日本の子どもたちの“生きる力”の弱さに気づき、「体験を通じて学べる農園にしたい」と強く願いました。
実際に土に触れ、食を知り、命と向き合う――そんな学びの場をつくるため、「体験学習農園キウイフルーツカントリーJapan」と名づけたのです。
小さな子どもから大人まで、楽しく遊びながら、『自然』『農業』『本物』を体験し、学べる場を提供し続けよう。 それが、私たちキウイフルーツカントリーの仕事であり、ライフスタイルです!
今日では、地域の子どもたちへの食育活動や高齢者の健康支援、さらにはアフリカ・ザンビアでの農業支援など、”いのちを耕す”社会貢献にも力を注いでいます。
また、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献する農業モデルとして、世界のあらゆる地域で活用できる農業技術の実験・検証を行う「畑ラボ」の役割も果たしています。気候変動、食料不足、地域格差といった地球規模の課題に対し、農業の力で挑み続けています。
土に触れ、命を感じ、自然とともに生きる。
ここで過ごす時間が、誰かの心と未来を耕すことを願って。
これからもキウイフルーツカントリーは、「農」と「人」と「地球」をつなぐ場所であり続けます。